数年前のことになりますが、仕事に向かう途中に遭った事故の話です。片側2車線の割と広い道路で、私は交差点を右折するため、右折専用レーンにいました。その信号は矢印式だったので、右折矢印が出るまで信号待ちしなければならず、しばらく待機。私の前には車がワゴン車が1台いて、私は2台目でした。
 そして信号が変わり、私の前の車が発進しました。私はそれに続いて発車したのですが、前の車が右折し、私の視界から消えた瞬間、突然前から直進して突っ込んでくる車が!気づいた時には衝突していました。
 車は私の左前方にぶつかりましたが、幸いにも私は発車したばかりだったので、徐行していたため衝撃も弱く、無事でした。でも、訳が分からず私はそのまま放心状態。すると、私の前を走っていたワゴン車が路肩に停車し、運転手の男性が駆け寄ってくるのが見えました。そして私に窓を開けるよう指示すると、
「大丈夫?!あの車、ぶつかりそうで危ないと思ったんだよ!そうしたら後ろにいたあなたの車とぶつかったからさ。大丈夫、あなた悪くないよ。向こうの完全な信号無視だから。これ、名刺。何かあったら警察に言って。俺、証言するから。」
と矢継ぎ早に言うと、私に名刺を渡してくれました。そして「ごめん、仕事でどうしても行かなきゃならないから」と去って行きました。
 そこで私も我に帰り、慌てて警察を呼びました。警察が着くと、現場検証では相手は信号はまだ変わっていなかった、と主張したのですが、私は信号無視だときっぱり。その名刺を警察に渡し、証言者もいることを伝えたところ、相手はさすがにそこで諦めた様子で、それ以上は主張してきませんでした。
 通常交差点事故だと、必ず双方に過失が発生してしまうのですが、目撃者がいてくれたおかげで、私の過失はゼロでした。私の怪我も軽いムチウチ程度で、3週間程度の通院で済みました。あの男性が親切にも声をかけてくれなかったら、絶対こちらも過失が発生したはず。まさに不幸中の幸いでした。
42歳女性 Y.Iさん