私は小学5年生の時に交通事故に遭いました。放課後、ピアノの先生の家に行こうとしていた時のことです。いつも通りに歩道を歩いていました。そうしたら、後ろから猛スピードで来た自転車に接触し倒されました。レッスンバックの中に入っていたもの、楽譜やノート、筆箱やハンカチなどが車道の方まで広がりました。
自転車に乗っていたのは、おじいさんでした。ちょっと先に行って、自転車を止めて、這い上がろうとしている私に向かって、その人が言った言葉は「バカヤロー、何、ぼっとしてんだ!謝れ!」でした。車道の方まででいった楽譜は、車にひかれているし、おじいさんはすごい形相で叫ぶしでとても怖かったです。そして、そのおじいさんは、そのまま、逃げるように自転車で去っていきました。残された私は道に散乱したものを拾って、ピアノの先生の家に行きました。先生は私の様子を見て、びっくりしました。先生の顔を見たらほっとしたのか、私の目から涙がぽろぽろとこぼれました。
それからというもの、私は40歳になった今でも、あのおじいさんと同じような白っぽい服を着た年配の男性が苦手です。子供に向かって怒鳴るのは卑怯だし、そもそも自転車は歩道を走るべきではありません。でも、今でもリンリンと鳴らしながら、歩道を走る疾走する自転車が絶えません。悲しい気持ちになります。
40歳女性、N.Aさん。