私が交通事故にあったのは、雨の日でした。
先頭で信号待ちのため停車していたところ、後ろから突っ込まれました。後方車はブレーキはかけたのですが、時は既に遅し。雨で路面が濡れている路面を、タイヤがスリップしながら大きな摩擦音を響かせ、ぶつかってきました。
車内のミラーで一部始終を確認できていれば、避けるなり、体に力を入れるなり、対応ができたかもしれませんが、まさか、そのような事態を予想だにしなかったので、無防備な私は、ハンドル部分に体を打ち付けられました。
実は、私の車は、二週間前に納車したばかりの、しかも人生三台目にして初の新車でした。
体の痛みよりも、心の痛みで泣きそうになりました。
とりあえず、壊れた部分を確認しに、車外にでると、後方からも、母親に連れられた、二十歳くらいの男の子がでてきました。
一緒に壊れた部分を確認したところ、かなり深くへこんた様子。しかし、自分の子供と同年代の加害者をひどく責めるわけにもいかず、平静を装い、保険会社にその後の処理はお任せしました。エアバックは出なかったので、たいしたことはないだろうと鷹をくくっていたむち打ちも意外と長引き、車の修理が終わっても、当分の間、痛みは続きました。
普段、「車は所詮、道具にすぎない」と公言していた私ですが、さすがに人生初の新車の早期事故は、かなり深くダメージを与え、次に車を買い替える時は中古車にすることを決意させました。